砂壁の上にクロスを貼りたい!施工方法と費用感について

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和室の内壁などに、よく使われている砂壁。糊液で色砂を練って作られた、日本で長年使われてきた独特な壁で、調湿効果や防火効果に優れているのが特徴です。
しかしデメリットとして、劣化などにより砂や粉が落ちてくるため、掃除の手間がかかったり、剥がれて見た目が悪くなったときなどのメンテナンスも高額になりがち。また、その独特な風合いから洋室と合わせづらいため、和室から洋室にリフォームする際もネックになってきます。
そのため、リフォームで漆喰などに塗り替えたり、上からクロスを張るなどして一新する方も増えてきています。今回は、その中でもクロスを張る方法にフォーカス。具体的な施工方法と費用感について紹介していきます。

砂壁からクロスに!どんな施工方法がある?

砂壁からクロスに変更するには、どのような施工が必要なのでしょうか。
まず、砂壁の上に直接クロスを張ることはできません。ベニヤや水性シーラーなどを使い、下地を作り直す作業が必要となります。壁紙の張り替えはD I Yで行う方も多いかと思いますが、この下地処理は専門的な技術が多く必要となるため、D I Yは至難の技。
砂壁をクロスに変更するリフォームは、専門業者に依頼するのがおすすめです。

また、砂壁からクロスへの変更するリフォームには2つの種類があります。一つは「真壁」と呼ばれる、壁を仕切っている柱や鴨居が見えるように張り替える方法。もう一つは「大壁」と呼ばれる、柱や鴨居を隠し完全にクロスで覆う方法です。ではそれぞれ、どのようなメリットがあり、どの程度の費用がかかるのでしょうか?

和の雰囲気を残す「真壁」

柱や鴨居が露出する形で張り替えるのが、「真壁」。木材が前面に出たままなので、和の雰囲気が残る施工方法です。「大壁」と比較して費用が安く済み、工期も短くなるため、砂壁の崩れやメンテナンス費用が気になるだけで雰囲気を大きく変えたいわけではない場合、こちらの施工方法がおすすめ。
費用は面積などによって異なりますが、13万円〜が相場。工事期間は3日〜程度です。

完全な洋室にするなら「大壁」

一方で、柱や鴨居を完全に隠す形で施工するのが「大壁」。部屋の雰囲気を大きく変え、より洋室に近づけるならこちらの施工方法がおすすめです。費用はこちらも面積などによって異なりますが、20万円〜程。施工にかかる期間は5日〜が目安です。
注意点として、完全な洋室にする場合はクロスのみでは不十分だということ。ふすまや押し入れなど、和室の設備をすべて変更する必要があるので、費用や期間がさらにかかってしまいます。

まとめ

いかがだったでしょうか。和の雰囲気を感じるだけでなく、機能性も高い砂壁。しかし崩れやメンテナンス費用はやはり気になるという方も多いことと思います。変えてしまうのも手かな、と感じている方はぜひ、この記事を参考に、クロスを張るリフォームを検討してみてください。

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