壁紙にカビが発生!張り替えで解決する?

リフォームお役立ち情報

日本は湿気の多い国です。地域差はあるものの、住宅でもカビは多く発生します。特に、水回りや窓際は湿気が溜まりやすいので、壁紙やその裏側にも、気付いたらビッシリ・・・なんてことも。
カビが発生した壁紙は見た目が悪いのはもちろん、健康への悪影響も。感染症やアレルギー、中毒などを引き起こしてしまう恐れがあるのです。
今回は、そんな壁紙に発生したカビの対処法にフォーカス。カビが発生したなら洗剤で洗ったり、張り替えればよいのでは?と考える方も多いかと思いますが、実は張り替えだけではダメな場合もあるのです。

カビを見つけたらまず殺菌を!

カビを見つけたら、まず真っ先に行うべきなのが殺菌。カビの胞子は吸い込むと健康を害する危険があるので、菌が飛散しないようにするのです。

このときにおすすめなのが、消毒用のエタノール。雑巾にエタノールを吹き付けて、カビを拭き取るように丁寧に当てていきましょう。近くの壁紙や家具も同様に殺菌するのがおすすめです。

侵食度あいで違う!カビが発生したときの除去方法

殺菌の作業が済んだら、次に行うのが除去作業です。カビの除去方法は、「カビがどの程度侵食しているか」によって異なってきます。

まず、壁紙の表面にだけカビが生えているケース。壁紙をめくって裏側への繁殖が見られない場合は、カビ落としや壁の張り替えで対処が可能です。

カビ落としは「カビハイター」など市販の漂白剤や、重曹も効果があります。ただし、壁の種類との相性があり、合わない洗剤を使ってしまうと劣化が進む恐れも。商品説明をよく読み、ご自宅の壁に適しているかどうかを確認してから行うようにしましょう。

壁紙を張り替える場合は、全面の張り替えだけでなく部分的に張り替えることもできます。カビの発生範囲や、予算も踏まえて選ぶのがおすすめです。リフォーム業者に依頼する場合は、1㎡あたり1,500~2,000円ほどが相場です。 一方、壁紙の裏や、その下のボードやコンクリートにまでカビが繁殖してしまっている場合。このケースでは、洗剤による除去や壁紙の張り替えで済ませてはいけません。壁紙を全て張り替えるのはもちろん、ボードやコンクリートの洗浄、もしくはボードの付け替えが必要になる場合も。室内全体の防カビ処理、また新しい壁紙への防カビ処理も必要となります。大掛かりかつ専門的な作業となるため、リフォーム業者やハウスクリーニング業者など専門家に依頼するのがおすすめです。費用としては規模にもよりますが、25〜30万円程度が相場となります。

カビはなぜ生える?予防の方法とは

ここからは、カビを発生させないための予防方法について。カビはご存知の通り、湿気や水分によって発生するもの。壁の湿気予防には、まず注意するべきなのが結露。結露の防止には二重窓の設置や、サーキュレーターによる空気の循環などの方法があります。
また、壁自体に対策を施すことも可能です。例えば、漆喰塗りの壁や、内部の断熱材に「セルロースファイバー」と呼ばれる結露を防ぐ素材を使用するという手も。
特に一度、カビを発生させてしまったという方は、カビ除去や壁紙張り替えのリフォームと合わせて検討してみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか。壁紙にカビが発生した場合、壁紙を張り替えれば・・・と安易に考えるのではなく、状態をしっかり確認し、適切な除去方法をとる必要があります。
カビの発生範囲は目で見えない場合も多いので、壁の表面だけかも?と感じても念のため専門業者に相談するのがおすすめです。

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