リフォームで窓を大きく!メリットやデメリット、費用相場は?

リフォームお役立ち情報

明るく開放感のある部屋にしたい、あるいはベランダやウッドデッキを増設したいなどの理由から、既存の窓を大きくするリフォームをお考えの方、必見。
メリットやデメリット、窓やサッシ選びのポイント、また費用相場をご紹介していきます。

窓を大きくするリフォームのメリット・デメリット

窓を大きくするリフォームのメリットとして、やはり最も大きいのは採光量ではないでしょうか。室内が明るくなり開放感が出るのはもちろん、日中に電気をつける時間が減り、電気代の節約にも繋がります。
また、部屋を広く見せる視覚的効果も。見える景色が広くなることで奥行きが出たり、窓が縦長になることで天井が高く見えるというわけです。

一方で、デメリットもあります。窓が大きくなるということは、その分、壁や柱が減るということ。そうなると、断熱性や防音性などが下がってしまうのです。

ただ、ガラスやサッシの選び方次第で、断熱性や防音性は補うことができます
おすすめなのは、複層ガラスの使用。断熱性・防音性のどちらも高い構造となっています。中でも近年注目されているのは、内側が金属コーティングされている「low-eガラス」。low-eとは英語で“低放射”を意味しており、より断熱性・防音性に優れたつくりとなっているのです。
さらに断熱性や防音性を求めるのであれば「二重サッシ」と呼ばれる、文字通り窓を二重に取り付ける方法もあります。ただ、窓を二回開け閉めしなくてはならなくなりますし、内側に窓がつくことで見た目も変わってしまう点はデメリットと言えるでしょう。

また、サッシの素材としては、樹脂素材のものを使用すると結露を防止してくれるのでおすすめです。

注意!リフォームができないケースも

窓を大きくするリフォームは、住宅の構造上、行えないケースもあるので注意が必要です。
窓を大きくするには壁の取り壊しが必要ですが、近年に建てられた木造住宅には耐震性や耐風性を向上させるために「耐力壁」の設置が義務付けられており、この耐力壁を取り壊してはいけないので、耐力壁に設置された窓は大きくすることができないのです。
また、柱や筋交いに変更を加えると、建築基準法で定められた強度に達しない場合もあります。
法律はもちろん、万が一の際に家や命を守るための強度を保てるかどうか、という点を踏まえて検討する必要があるので、事前に専門家へ相談するようにしましょう。

費用相場

窓を大きくするのは、比較的規模の大きいリフォームになります。1階なのか2階以上なのか、窓やサッシの構造・素材などで幅はありますが、一般的には数十万、場合によっては100万円を超えるケースもあります。

大まかな内訳別で、下記が相場となっています。

1. 窓・サッシの費用
窓ガラスは3万円から10万円ほど、サッシは4万円~25万円ほどが相場。加えて、取り付けの工賃で5万円~8万円ほどが必要となります。同じサイズの窓ガラスを交換する場合は、基本的にこれらの費用だけで済みます。

2. 壁の取り壊し費用
窓を大きくするリフォームで、費用のボリュームが大きく左右するのが、内壁・外壁の取り壊し費用。壊すのみで15万円ほど、壁の修復で5万円ほど、さらに、2階以上の窓を変更する場合は足場の設置が必要なため、さらに15万円ほどかかってきます。

3. 諸経費
さらに、そのほかの諸経費も多く発生します。壁の取り壊しで発生する廃材の処分費用で約5万円、運搬費で約6千円、養生費で3万円ほど。家具の移動費用も1つあたり4千円ほど必要となります。

まとめ

窓が大きく、開放的な家。憧れる方は多いと思いますが、壁を壊す必要があるためやはり費用は高くなりがちです。また、断熱性などデメリットもあるため、それを補うガラスやサッシを取り入れるなど、しっかり相談・検討を重ねた上で進めるようにしましょう。

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