部屋を明るく開放的にしてくれたり、部屋から星空を眺めることができたり・・・。そんな魅力に惹かれて、天窓のリフォームを検討されている方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな天窓にフォーカス。メリットやデメリット、費用相場を紹介していきます。

天窓のメリット・デメリット

まず、天窓のメリットには何があるのでしょうか。まずはやはり、採光性があげられますよね。横からの1方向の採光となってしまう壁側の窓と比較して、天窓の採光量は約３倍になります。
日中なのに部屋が薄暗い・・・といった心配はほとんどなくなると言ってよいでしょう。

また、夏場の換気も効率的になります。暖かい空気は上に向かってのぼるので、風通しがよくなりスムーズに換気できるというわけです。
そして、採光性と換気性能に優れていることで照明や冷房の使用頻度も抑えられるので、光熱費を安くすることができるのもメリットと言えるでしょう。

とはいえ、デメリットもあります。生活する中で特に気になりがちなのは、雨音。当然、窓が天に面している分、雨がダイレクトに降り注ぎます。
窓枠のシーリング（ゴムパッキン）が経年劣化で切れてしまうと、その隙間から漏水し雨漏りしてしまうケースが多くあります。
また、雨音がうるさくて夜寝付けない・・・ということも少なくないので、寝室に近い場所には設置しないのがおすすめです。

また場所としてはもう一点、南側の部屋も避けるべきです。南側だと夏場は日差しを取り込み過ぎてしまい、部屋の温度が上がってしまうのです。
これらを踏まえると、設置できる部屋が限られてくる、というのはデメリットの１つと言えるでしょう。

加えて、天窓は天井についている分、メンテナンスや掃除も大変です。メンテナンスは定期的に業者に依頼する必要があり、掃除も脚立を使って届かない高さだと専門業者に依頼するほかないので、その費用を覚悟するか、ある程度汚れがついたままの状態を我慢しなくてはなりません。

リフォームでの天窓設置の費用相場は？

天窓設置リフォームの費用のおおよその相場としては、35〜55万程度。
内訳は、「本体費用」「設置費用」の２つに分けられます。本体費用は幅がありますが、おおよそ5〜15万円ほど。設置費用は本体のグレードであったり、開閉できる仕様か否かによって変わりますが、30〜40万円ほどがおおよその相場と言えます。

また、メンテナンスの費用が定期的にかかることも抑えておきましょう。タイミングとしては4〜5年ごと、相場としては1回あたり2〜4万円ほどが必要となります。
さらに、天窓は約25〜35年で取り替える必要があります。交換費用は約20万円と覚えておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。取り付ける部屋や高さを間違えなければ、メリットばかりの天窓。ただし、費用は初期投資・維持費ともに安くないので、お財布事情や他に検討しているリフォーム箇所との優先順位も踏まえて検討するようにしましょう。