久しぶりに帰省すると、家の経年劣化や設備の使いにくさに改めて気づく人も多いのではないでしょうか。
家族がそろうお盆や正月の時期に、実家の安全を備えるリフォームについて話し合ってみませんか。
（株）アイリフォームの2級建築士・インテリアコーディネーター、田島久枝が知っておきたいリフォームのポイントをご紹介します！

設備はもちろん安全面にも十分配慮が必要。家族の将来についてもよく相談を。

実家リフォームを考えるポイントは主に以下の4つがあります。

①　水廻り設備の一新

システムキッチンやトイレ、洗面などの設備は、10〜20年の周期で交換が必要と言われ、まずリフォームを検討したい箇所です。
水廻り設備の性能は年々アップし、手入れの簡単さや使いやすさも格段に向上しています。年配の方にこそ、新しい設備で家事の負担を軽減するのがおすすめです。

②　バリアフリー化

年々、身体の機能が衰える高齢期。バリアフリー化はぜひ考えたいリフォームです。
バリアフリー化のリフォームには、手すりの設置をはじめ、転倒予防のため段差を解消したり、車椅子が移動しやすいよう廊下や出入り口の幅を広げたり、さまざまな方法があります。
開閉しやすい引き戸に交換したり、介助しやすいようにトイレや脱衣場を広くするのも有効です。元気なうちから安全を備えておきましょう。

③　ヒートショック対策

屋内の寒暖差により心筋梗塞などを起こす”ヒートショック”。築30年以上の家の多くは断熱性能が低いので特に注意が必要です。
部分的な断熱リフォームなら窓と浴室がおすすめ。窓ガラスを真空ガラスに交換したり、内窓を付けるだけで断熱性能はぐんと向上します。また、寒いタイル張りの浴室はユニットバスに交換するだけで機密性がアップし暖かくなります。

④　同居の有無

同居予定があるかどうかでリフォーム計画は大きく変わります。
二世帯で同居予定なら水廻り設備や部屋の増設を検討する必要がある一方、同居の予定がなく高齢の夫婦だけで暮らし続けるなら、LDKや寝室を一階に集約して移動の負担を軽減するなど、より快適な住空間へと見直すことができます。
この機会に、家族の将来についてよく話し合っておきましょう。

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