離れを増築!間取りのポイントとは

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二世帯での同居を考えていたり、子どもが成長して部屋が足りなくなってきた場合などに、選択肢としてあがるのが「離れ」を増築するリフォーム。
増築する分の土地は当然必要ですが、工事期間中の引越しが必要ないため比較的施工しやすいリフォームと言えます。
今回は、そんな離れ増築のリフォームを検討する際に考えておきたい、間取りのポイントについて紹介していきます。

離れの間取りを考える前に。建築におけるルールを知っておこう!

離れの増築を考える際、まず注意が必要なのが法律上のルール。建築物は、用途にかかわらず、敷地に対する建物の大きさの制限がかかってくるのです。特に気をつけたい制限は、「建ぺい率」と「容積率」。建ぺい率は敷地面積に対する建築面積の割合で、住居の場合は50〜80%ほどが規定となっているため、これに収まるように建てなければなりません。
一方の容積率は、延べ床面積(すべての階層の床面積を合計したもの)の制限。こちらは住居の場合、敷地面積に対して200〜400%ほどに収まるよう建てる必要があります。
加えて、採光を遮らないための高さ制限も。離れの場合は該当しないケースが多いですが、階層のある建物を検討している場合は頭に入れておくようにしましょう。

もちろん、依頼するリフォーム会社や建築会社はこれらのルールを踏まえて間取りを提案してくれます。自身で「この土地面積なら、これくらいの建築物は建てられるだろう」という“皮算用”を進める前に、建築可能な面積等を相談するのが近道です。

また、これらの制限をクリアしているかの申請(建築確認申請)も一部の例外を除き必要となったり、増築によって固定資産税も変化するので、離れの増築を検討する際は留意しておいきましょう。

離れの間取りを考える際のポイント

間取りを考えるとき、まずポイントとなるのが水回りの設備です。キッチンや風呂、トイレを設置する場合、それぞれ新築と同じ水準の費用がかかってきます。キッチンなら約70万円から、トイレなら約15万円〜が相場となります。加えて配管工事も必要となるため、費用はどうしても高くつきます。用途と予算にもよりますが、これらの設備は母屋と共有する=離れには設置しない、というのも選択肢の一つです。

また、工法によっても費用感や間取りの幅が変わってきます。まず、木造の場合は坪あたり約70万円が相場。間取りの自由度が高く、施工費用も比較的安価のため施工しやすい工法と言えるでしょう。
次に、鉄筋コンクリート造の場合。費用は坪あたり100万円ほどと割高ですが、災害に強く、また柱の本数を抑えることができるのもポイントの一つ。床面積が小さくなりがちな離れでは、コンパクトでも住みやすい住居とするのにおすすめの工法と言えるでしょう。
また、離れの場合はプレハブ造でつくる選択肢もあります。費用が坪あたり50万円ほどと大きく抑えることができ、短い施工期間で建築が可能。ただし間取りの自由度が低いため、趣味用に使う場合など適した用途は限られていると言えるでしょう。

予算や建築可能な面積が限られている場合は、コンパクトな空間でいかに快適な間取りとするかがポイントになります。
例えば、廊下や通路などのスペースを多く設けると当然、部屋の面積は狭くなってしまいます。できるだけ部屋同士を隣接させることで、全体面積がコンパクトでも窮屈さを感じさせない空間にすることができます。また、壁面や床下に収納スペースを設けるのもおすすめです。これまでの住居でも、収納棚やクローゼットなど、収納家具が年々増えていき気づけば窮屈な空間に・・・という経験がある方は多いのではないでしょうか。居住スペースをできるだけ脅かさないようあらかじめ収納スペースを用意しておくことで、広々とした空間を保つことができます。

まとめ

いかがだったでしょうか?離れの増築は比較的実施しやすいリフォームですが、既存の住宅を改築するのとは勝手が違う部分が多くあります。
この記事を参考にしながら、まずはリフォーム業者や建築会社に相談し、いくつかの選択肢を検討することをお勧めします。

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