鉄筋コンクリートの家は、リフォームで間取り変更ができる?

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部屋の仕切りを取っ払いたい、部屋と部屋をつなげたいなど、「間取りの変更」はリフォームの選択肢として挙げられます。
しかし鉄筋コンクリート造の住宅の場合、その構造上、間取り変更が難しいのでは?と考える方は多いことでしょう。
実際、元々の工法によって、大胆な変更ができるケースとできないケースがあります。
今回はそんな、鉄筋コンクリート造の間取り変更リフォームについて紹介していきます。

間取り変更がしやすい構造と、制限の多い構造

まず、鉄筋コンクリート造は大きく2種類に分けられます。1つ目は、「ラーメン構造」と呼ばれるもの。柱と梁がしっかり接合しており、骨組みとなっている構造です。
2つ目は「壁式構造」。耐久性の高い壁が骨組みとなり、家屋を支えるため、柱の露出がなくすっきりとした空間となります。
このうち、間取り変更がしやすいのは「ラーメン構造」。柱と梁で建物を支えているので、基本的には壁を取っ払ってしまっても耐久度が落ちることはありません。そのため、部屋と部屋をつなげたり、水回りの場所を変更したりなど、大胆な間取り変更もしやすいというわけです。

一方で壁式構造は、構造上必要な壁(構造壁)の撤去や移動ができないため、自然と間取り変更の幅は制限されてしまいます。どうしても構造壁を取り除きたい場合は、そこにかかっていた負荷を別のところにうつすための補強工事が必要となり、費用も高額となります。
とはいえ、仕切り壁など構造に関係ない壁は撤去することができますし、そもそものつくりとして柱の露出がないためスペースも広くとれるので、ある程度の間取り変更は可能と言えます。

鉄筋コンリート造における、間取り変更の費用相場は?

「間取り変更ができることはわかったけど・・・費用も高くつくのでは?」そう感じた方も少なくないかと思います。実際、木造住宅と比較すると工事の規模が大きくなりやすいことは否めません。しかし、フルリフォーム(リノベーション)の場合で比較すると、実は木造住宅と大きな差はないのです。規模や内容により異なりますが、1000万〜1300万円ほどが価格帯の中心となります。
鉄筋コンクリート造は新築の場合、坪単価が約150万円で、木造住宅の約90万円から大きく上がりますが、リノベーションであれば費用が抑えられることから、新しく建て替えるよりもおすすめの方法と言えます。また鉄筋コンクリートはある程度年数が経っていても劣化が少なく、メンテナンス次第では100年以上もつと言われています。年数が経っているからと安易に取り壊しを選択するのではなく、現在の状態を確認した上でリノベーションの選択肢をぜひ考えてみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?鉄筋コンクリート造の場合、工法によっては間取り変更が容易でないことも。とはいえ、費用面でも耐久性でも、リノベーションして長く住まうのがおすすめです。
建て直しや現状維持も含めて検討されている方は、ぜひリフォーム業者に相談してみてください。

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