屋根の塗装にかかる費用は?費用相場と安く抑えるポイントについて

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家を購入して年月が経つと、屋根の劣化は避けられません。色あせてしまったり、コケが発生するなどの現象が起こり、外観を損ねるだけでなく湿気がこもってしまたり、防水効果がなくなって雨漏りしてしまう危険もあります。
そんなときに必要なリフォームが、屋根の塗装。今回は、屋根の塗装における費用相場やその内訳、また安く抑えるためのポイントについて紹介していきます。

屋根塗装の費用相場はどれくらい?

まず、屋根塗装の費用相場はどの程度なのでしょうか?もちろん屋根の面積や形、使用する塗料などによって変動しますが、ある調査結果によると屋根塗装の約7割は40〜80万円で施工されているという数値が出ています。一般的な家であれば、基本的にはこの範囲だと考えておくとよいでしょう。

ではそんな屋根の塗装ですが、費用の内訳としてはどのようなものが含まれているのでしょうか。主な内容は以下になります。

・養生
・足場の組み立て
・専用フィラー、シーラー塗布
・中塗り/上塗り
・縁切り(塗装によってくっついた屋根同士を分離させ、雨漏りを防ぐ作業)

屋根塗装の費用は「塗料」に左右される!

上で紹介した内訳のうち、費用の4〜5割ほどを占め、かつ費用の幅が出やすいのが「中塗り/上塗り」。
塗る屋根の面積や形は変えられませんが、塗料についてはいくつかの選択肢があります。
最も安価なものだと「アクリル」の塗料で、1平方メートルあたりの単価は1500円程度。ただし紫外線に弱かったり、耐用年数が5年ほどということもあり、あまりおすすめできる塗料ではありません。
よく使われる塗料は「シリコン」。10〜15年程度の耐用年数があり、汚れや色あせにも強いので人気です。1平方メートルあたりの単価は2000円〜3500円とグレードによる幅があり、またアクリルよりも高い印象を受けるかもしれませんが、耐用年数を踏まえると結果的に安価になります。
屋根の塗装では目先のお値打ちさで選ぶよりも、性能や効果も踏まえて長期的な視野で考えたほうが「安く抑える」ことにつながるのです。
より高性能な塗料としては、「フッ素」や「無機」も挙げられます。フッ素は1平方メートルあたり4000円〜5000円ほどの単価になりますが、耐候性が高く、何よりも光沢がとても美しいので外観の雰囲気を大きく変えてくれます。耐用年数も、15〜20年とシリコンよりもさらに長くなっています。
無機はより性能面に特化した塗料で、単価は1平方メートルあたり4500円〜5500円と高額なものの、耐候性や汚れ・色あせに強いだけでなく「不燃性」もあるため安全性も兼ね備えた優れものです。
フッ素と無機は取り扱っていない業者も多いので、お求めの場合はまず問い合わせてみましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。相場が高額な屋根の塗装リフォームは、できるだけ安く抑えたい、と考える人も多いことでしょう。塗料の質を落とせば安価での施工も可能ではありますが、結局短いスパンで再度の塗装が必要になり、余計に費用がかかってしまう事態になりかねません。屋根は、直射日光や雨、外気を防ぐ大切な部分です。「長期的な視野で、安く済ませる」ことを意識してリフォームプランを選ぶとよいでしょう。

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